JUST TRUST IN OUR LOVE

もしもし うん 今 電車降りたとこやよ うん 今 何処? そっか 八時前ぐらい? うん わかった 雨上がった? いや 小降り 傘持ってんの? うん ご飯は? うん そしたら何か食べに行く? うん ほな何か買って行くよ 何で? うん わかった ほなね 少し疲れた表情…

涙がちょちょ切れるぜバトン

雨上がり 穏やかに晴れ上がる連休初日 行楽シーズン到来 仕事の途中立ち寄る中央道のサービスエリア 満杯の駐車場 人の群れでごった返す 楽しげに駆け回る子供たち 愛犬を連れ分乗して移動の家族 手を繋ぎ顔見合せる恋人たち どの顔も微笑み 幸福を垣間見る …

涙がちょちょ切れるぜバトン

雨上がり 穏やかに晴れ上がる連休初日 行楽シーズン到来 仕事の途中立ち寄る中央道のサービスエリア 満杯の駐車場 人の群れでごった返す 楽しげに駆け回る子供たち 愛犬を連れ分乗して移動の家族 手を繋ぎ顔見合せる恋人たち どの顔も微笑み 幸福を垣間見る …

LOVE NO CRY

上出来だった 憶えてる? 三年前の今日 生きてきた中で こんなに嬉しかったことはなかった 悦びに打ち震えた 心が躍った それまで覆われていた雲が 一瞬にして晴れ上がった 「時間って 一体何だと思う? … それは全て 誰かが決めた概念だったり 周りと同じ時…

今年もひとつ季節が巡って

春に見た同じ景色を 今また見てる 行き場無く ビルの非常階段に腰掛け 何も変わらない その景色を今また見てる 向かいのビルの窓に反射する陽光 自身の影を落とす道路のマンホール 時折行き過ぎる人の足音 違うのは 吹く風の冷たさ 違うのは 流れの早い雲の…

LEGEND

[はてなハイク考] 死んだ父親は絵が上手かった。 中学を卒業時に担任の先生に 美術学校へ進むよう薦められたと聞く。 家が貧しく というか複雑な家庭に在った父は結局進学せず 集団就職という形で西陣織の織屋で働くこととなる。 そこで母親と知り合い自分が…

ORION

幼い頃 頻繁に見る夢があった。 幼いながら その翌朝は 不安な気持ちで一杯になった。 季節は冬 周りに見える煌びやかな飾り付けや イルミネーションからクリスマス前後なんだろう 人の波に逆行するように走る自分がいる 強烈な焦燥感 幼い身長が行く手を遮…

THE DIVING LINE

彷徨う心が 拠り所を求める 不足するもの 補おうとする あの暑い夏の日を 過去へと押しやるような 冷え込む夜に まだ覚えていたいと 叫ぶ心との葛藤を 集中することで ひとまず片付けるために [CINEMA] 最高の人生の見つけ方「THE BUCKET LIST」 その時 何を…

CRY NO MORE

出窓の窓を開いて 煙草に火を点ける 冷えた空気が流れ込む 近くに聞こえる虫の音 賑やかに騒ぐテレビ番組に背を向け 煙を吐く止められていた喫煙 すっかりと解禁した指先を見つめる 高校のグランドのネット越し高架上を行く新幹線 家々から洩れる窓の灯り 国…

GOING BACK HOME

丸めたティッシュを ベッド脇のごみ箱に向けて 投げ入れる 手前で失速ポトリと落ちる 「今のは練習」 立ち上がり拾い上げ 元の位置へと返す 再び腕を振り上げ 投げ入れる ごみ箱の角に当たり跳ね返り落ちる 息をつき 無言で立ち上がり拾い上げ 元の位置へと…

GOING BACK HOME

丸めたティッシュを ベッド脇のごみ箱に向けて 投げ入れる 手前で失速ポトリと落ちる 「今のは練習」 立ち上がり拾い上げ 元の位置へと返す 再び腕を振り上げ 投げ入れる ごみ箱の角に当たり跳ね返り落ちる 息をつき 無言で立ち上がり拾い上げ 元の位置へと…

ヨンヒャクハチジュウジカンノキロク

不思議と涙は出なかった 弱りきった涙腺の持ち主で有るに拘らず 動悸の激しさ胸が痛かった 立って居る事さえ辛かった 眠る事でやり過ごそうとした 眠れなかった 居ても立ってもいられず彷徨った 何も見出せない月のきれいな夜 瞬く星に急激に泣けてきた 意味…

Shadows of you

例えば お腹が痛くて痛くて弱ってる時 側溝に足を取られ 転んだ上に運悪く 何か鋭利なものが突き刺さり 大怪我をしたりする したらね その血が滴る怪我の痛みで 腹の痛みなんて忘れてたりする 同様に 心の痛みもそうなんだ 今更ながらわかった 重く深く背負…

Shadows of you

例えば お腹が痛くて痛くて弱ってる時 側溝に足を取られ 転んだ上に運悪く 何か鋭利なものが突き刺さり 大怪我をしたりする したらね その血が滴る怪我の痛みで 腹の痛みなんて忘れてたりする 同様に 心の痛みもそうなんだ 今更ながらわかった 重く深く背負…

再生

「失うってことは何かを得るってことなんだよ」 今そのドラマの台詞が 何度も反芻され 小さく委縮した 胸に届く 目覚めていても 明けない夜 明けない夜はない でも目覚めなければ朝は来ない 触れられなくても かたちあるもの 満たされた瞬間は 永遠になり得…

夏の終わり

やがて日が沈む 静かだ 耳の奥底の方に 打ち寄せ引く 波の音が響く空を見上げる 呟きかけた言葉呑み込み 足許を見る 砂まみれのシューズ 振り返り足跡を眺め しゃがみ込む俯く其処に散らばる 無数の貝殻 欠けた一つを拾い上げ 投げ捨てる立ち上がり 爪先で払…

夏の終わり

やがて日が沈む 静かだ 耳の奥底の方に 打ち寄せ引く 波の音が響く空を見上げる 呟きかけた言葉呑み込み 足許を見る 砂まみれのシューズ 振り返り足跡を眺め しゃがみ込む俯く其処に散らばる 無数の貝殻 欠けた一つを拾い上げ 投げ捨てる立ち上がり 爪先で払…

黒く染まる夜は

一番困るのは 突如として 眼前に現れること 駅の改札 コンビニの本棚 財布に残っていたレシート 同じブランドジーンズ 自販機の缶ジュース カレンダーの日付 ペダルを漕ぐ音 流れるテレビ広告 注意されていた癖 助手席に残る残像 目覚まし時計 ページに挟ま…