2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

THE DIVING LINE

彷徨う心が 拠り所を求める 不足するもの 補おうとする あの暑い夏の日を 過去へと押しやるような 冷え込む夜に まだ覚えていたいと 叫ぶ心との葛藤を 集中することで ひとまず片付けるために [CINEMA] 最高の人生の見つけ方「THE BUCKET LIST」 その時 何を…

CRY NO MORE

出窓の窓を開いて 煙草に火を点ける 冷えた空気が流れ込む 近くに聞こえる虫の音 賑やかに騒ぐテレビ番組に背を向け 煙を吐く止められていた喫煙 すっかりと解禁した指先を見つめる 高校のグランドのネット越し高架上を行く新幹線 家々から洩れる窓の灯り 国…

GOING BACK HOME

丸めたティッシュを ベッド脇のごみ箱に向けて 投げ入れる 手前で失速ポトリと落ちる 「今のは練習」 立ち上がり拾い上げ 元の位置へと返す 再び腕を振り上げ 投げ入れる ごみ箱の角に当たり跳ね返り落ちる 息をつき 無言で立ち上がり拾い上げ 元の位置へと…

GOING BACK HOME

丸めたティッシュを ベッド脇のごみ箱に向けて 投げ入れる 手前で失速ポトリと落ちる 「今のは練習」 立ち上がり拾い上げ 元の位置へと返す 再び腕を振り上げ 投げ入れる ごみ箱の角に当たり跳ね返り落ちる 息をつき 無言で立ち上がり拾い上げ 元の位置へと…

ヨンヒャクハチジュウジカンノキロク

不思議と涙は出なかった 弱りきった涙腺の持ち主で有るに拘らず 動悸の激しさ胸が痛かった 立って居る事さえ辛かった 眠る事でやり過ごそうとした 眠れなかった 居ても立ってもいられず彷徨った 何も見出せない月のきれいな夜 瞬く星に急激に泣けてきた 意味…

Shadows of you

例えば お腹が痛くて痛くて弱ってる時 側溝に足を取られ 転んだ上に運悪く 何か鋭利なものが突き刺さり 大怪我をしたりする したらね その血が滴る怪我の痛みで 腹の痛みなんて忘れてたりする 同様に 心の痛みもそうなんだ 今更ながらわかった 重く深く背負…

Shadows of you

例えば お腹が痛くて痛くて弱ってる時 側溝に足を取られ 転んだ上に運悪く 何か鋭利なものが突き刺さり 大怪我をしたりする したらね その血が滴る怪我の痛みで 腹の痛みなんて忘れてたりする 同様に 心の痛みもそうなんだ 今更ながらわかった 重く深く背負…

再生

「失うってことは何かを得るってことなんだよ」 今そのドラマの台詞が 何度も反芻され 小さく委縮した 胸に届く 目覚めていても 明けない夜 明けない夜はない でも目覚めなければ朝は来ない 触れられなくても かたちあるもの 満たされた瞬間は 永遠になり得…

夏の終わり

やがて日が沈む 静かだ 耳の奥底の方に 打ち寄せ引く 波の音が響く空を見上げる 呟きかけた言葉呑み込み 足許を見る 砂まみれのシューズ 振り返り足跡を眺め しゃがみ込む俯く其処に散らばる 無数の貝殻 欠けた一つを拾い上げ 投げ捨てる立ち上がり 爪先で払…

夏の終わり

やがて日が沈む 静かだ 耳の奥底の方に 打ち寄せ引く 波の音が響く空を見上げる 呟きかけた言葉呑み込み 足許を見る 砂まみれのシューズ 振り返り足跡を眺め しゃがみ込む俯く其処に散らばる 無数の貝殻 欠けた一つを拾い上げ 投げ捨てる立ち上がり 爪先で払…

黒く染まる夜は

一番困るのは 突如として 眼前に現れること 駅の改札 コンビニの本棚 財布に残っていたレシート 同じブランドジーンズ 自販機の缶ジュース カレンダーの日付 ペダルを漕ぐ音 流れるテレビ広告 注意されていた癖 助手席に残る残像 目覚まし時計 ページに挟ま…