ユキノハナ

飴ちゃん舐めてるやん。
そしたら数分後、そやな三分ぐらいでか
まだ全然原型留めてるままに
ガリガリッ」
噛み砕いてしまう。
ほら、飴ちゃんは舐めるもんやん。
噛み砕いて食べてもうたら
そらもう、あっという間に口の中で溶けて飲み込んで
飴ちゃん本来の意味を成してない。
うん、今度は気をつけよ、噛まんと最後まで舐めきったろ、と思うんよ。
で、実行する。
ガリガリリッ」
また、気がつけば噛み砕いてる。
特にセッカチいうわけやないよ。
ソフトクリームは舐めるしな。
高速に舌使ってガツガツ食うたりせんもん。
飴ちゃんだけは学習せんな。
何度食べても、いつの間にか噛み砕いてる。
小さい頃、人に噛みつくのが武器やったらしいけど(親談)そんなん関係ないやろし。
でも何かそういう個々に持つどうしても学習せんことってあるやん。
意識の外での偏りというか。
恋愛なんかも顕著か。
いや、そうでもない。
今までと全く異なる。
それが同じような例を辿るは自己を中心としてるから。
それが異なるは自己をも顧みず向かえる相手に出会ったから。
やからね。
噛み砕かず最後まで舐めきりたい飴ちゃんに出会ってないんよ。
カンロ飴もヴェルタースオリジナルもその域ではないということなんよ。


─ 出会えてよかった ─






[ CINEMA ] ダークナイト (The Dark Knight)


ビギンズからのシリーズ二作目。
いやーおもろかったわ。
ひさびさ夢中になって観た。
昨日買うたスパークリングワイン飲むの忘れてぬるくなるほどに。
うん、現代を反映してのことか勧善懲悪なハリウッド的志向とは異なる負の正義。
これまた死期が迫ってるのを暗示するようなヒース・レジャーの怪演。
ジョーカー言うたらジャック・ニコルソンがハマり役と思い込んでたけど
本作品のヒース演じるジョーカー観たらジャックのが甘いように感じる。
まあ、それは映画自体このシリーズがシリアス版というか
全然レベル違うけど言うたらアニメのデビルマンと劇画のデビルマンの違いみたいなもんで
相当バットマン自体、苦悩のひととして描かれてたり
前シリーズまでがやはりコミック的であったことも要因やろと思う。
まさに狂気と正気、表裏一体に描かれるバットマンとジョーカー
互いに殺すことはせず、そこにヤキモキしながら
壮大な装置、演出にリアリティーなんてことを毛頭からどっかいってもうてのめり込み観た。
あーでも、こういうの男子的回路いうのかな?
女のひとにはどうやろなー?
ともかく関係ないけど「インディ〜」の思いをここで晴らすがごとく堪能した。
でも
ちょっと見方変えて見るとエンタ性のみでは持ちこたえられないという
世相的なもん反映しての本作品の仕上がりだと思うと
グッドオールドデイズを少し懐かしく愛おしく思ったりもする。
しょうがないけどね。