そっと過ぎ去っていく季節の中残された僕だけ

頬をかすめる風が心地よく
真っ青に晴れ上がった空


ただ他の人らと同じように


賑わう街で待ち合わせ
雑踏の交差点見失わないよう手を取り
紅く染まる木々眺めつつ歩く


ただ道行く人らと同じように


ウィンドウに駆け寄り指を差す
頷き店へと入り微笑み合う
取り留めない会話が続く


ただ今日みたく晴れた秋の日に
ただ笑い合ってたあの日と同じように


ただ…


それだけを夢見る